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2004/10/10

ものを書く Writing Privately

ここに書くという行為は、暗に不特定の読者を想定している。もちろん、自分自身だけのために書くことはできるが、今回はそうではない。

対して、いわゆる日記は、個人的なものであり、秘められたものである。そうであることになっている。私は日記を続けるのは苦手だが、そこでは常に誰に読ませるのか、などということを難しく考えていたからかも知れない。実際考えていた。きれいな言葉を使う。論理に気をつかう。そして、何よりもイメージを作り上げる。そのように、読者を想定することで、書きたいことは書けなくなっていく。

さて、それはここにおいても同じ。書きたいことはいくらでもあるが、自分の中で検閲がなされる。想像するに、牛乳の殺菌みたいな感じ。味は落ちるが、安全度は万全。決して世間から離脱することはできない自分自身がいて、この安全さによって自分自身が守られていく。安全なイメージ。そう、自分を出し自分を知る前に、イメージづくりである。。。

こうしたイメージづくりは、ものを書くのみならず、他人の存在を含んだすべての行為に伴うのであろう。私が顧みるときに、それを明確に感じるのが書くという行為なのだ。

この文章自体にもイメージづくりの技が込められている。。。
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