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2004/10/10

ネット上のウェブ Web on Net

半ば、自分のための覚書として。

ウェブとは、たしか蜘蛛の巣のことだったと思う。ネット上でウェブが展開される様は、あたかも木の枝枝の間に蜘蛛が糸を張り巡らせるかのごとくである。ただし、枝と糸との違いは明確であるが、日常においてネットとウェブとの区別は曖昧である。と言うか、どうでもいいことかも知れない。

今も暇だが昔も暇だったので、蜘蛛が糸を張る様子をずっと見ていたことがある。蟻の行列もそうだが、自然の華麗さをもって、それは幾何学的に描かれていく。この自然の生産性と秩序をウェブも有している。星の数ほどあるウェブサイトの中で、そのとき幾何学者となるのは、登録型検索サイトであり、また後には自動巡回型検索エンジンである。

そのような検索エンジンについて、示唆に富む考察を見つけた。
When Search Engines Become Answer Engines (Jakob Nielsen's Alertbox)

ここで、Nielsenは、検索エンジンが果たす役割の推移をネット環境の発展から描いている。この中で彼は、「Information Foraging Theory」という理論、すなわち「新しいリソースにたどり着くのが簡単になる程、それら各々のリソースのためにさく時間は短くなる」という理論(らしい。。。)に依拠している。そして、そこから、人々はもはやサイトを探すためではなく、回答(answer)、情報の断片を求めるために検索エンジンを使用する、と結論づけている。ここで、「検索エンジン」は「回答エンジン(Answer Engine)」に成り代わる(become)。(かなりはしょっているし、そこからEコマースの話やら現実的な対策なども展開しているので、原文を参照のこと。)

さて、ウェブ上の幾何学者は検索エンジンであった。あるいはポータルサイトはその助手であろうか。既存組の彼らはこの「回答」という役に照らし合わせたときに、いかにその存在意義を示し得るのであろうか。

で、ここでは、検索エンジンとポータルサイトとの関係、さらにはそれらとBlogやソーシャルネットなどの個人向け(一見非利益志向な)サイトとの関係、それらをビジネス的観点の下に理解することが目的であるが、このNielsenの「回答エンジン」は何らかの回答を与えてくれるのか。。。

もちろんつづくはず。。。
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